足(足首から下) 脚(足首から上)として表記します。

足は歩く度に地面に接地する場所で家で例えると土台にあたります。
この土台はただ支えているだけでなく前に行ったり後ろに行ったり
飛んだり跳ねたりと縦横無尽に動きます。操体法の創始者の橋本敬三
先生の本のタイトルに「からだの設計にミスはない」とあるように複雑な
動きに対応するためなのか精密機械のように足首から指先にかけて
細かい骨がたくさん集まっています。

足の故障で代表的なものに捻挫があります。何かの拍子に足首を
おもいっきり内側に捻ってしまい足を痛めます。誰でも一度は経験が
あるのではないでしょうか。捻挫になった時にとる行動は患部に炎症が
あれば冷やし、整形外科や接骨院を受診して経過をみるというのが
一般的ではないでしょうか。数日すれば症状も落ちついてきて段々動ける
ようになり捻挫した事もいつしか忘れてしまいます。捻挫で整体に行く人は
まずいないと思います。

さてここからが本題です。筋肉の炎症が治まって動けるようになった後、
精密機械のようにたくさんの細かい骨で構成されている足はどうなって
いるでしょうか?ありがたい事に体を守るため骨(関節)がずれてくれるのです
が筋肉の炎症が治まった後自動で元の位置に戻らずに骨はそのままになって
いる場合が多くこれが古傷となって様々な不調の原因の一つになります。

肩こりや腰痛で来院されてすっかり全身を整えても何かスッキリしないという
お客様がいらっしゃいます。捻挫した事ありますか?とお伺いすると
そういえば30年くらい前に子供と遊んでいた時に足を捻ったという事で
その辺りを診てみると僅かですが気になる所がありそこを押すと非常に痛がる
ので(痛くない方法で)整体しました。少し休んでいただいて立ち上がった時に
わ~!かっるい~足が軽かるで腰もすっきりしましたとの事。

足は細かい骨の集まりという事は骨の数だけ関節があるという事で、土台の
どこかの小さな歪(ひずみ)が体全体のバランスに影響を及ぼしています。
昔取った杵柄ではないですが昔の古傷が衰えないままに隠れていて
早く見つけてくれるよう肩や腰に痛みとなって現れているのかもしれませんね。

日常生活で起きる多少のくるいは人間を作った神様の計らいなのか自動で
直るように設計されているようです。

 

足首から全身への影響、捻挫、古傷、腰痛、肩痛