腰痛 + 休み休みでないと長く歩けない、脚が指先までしびれるようになった
等、整形外科で脊柱管狭窄症と診断されて来院される方がいます。

この方達の共通点は病院で「このままでは歩けなくなりますよ~」「手術が必要に
なるかもしれません」とか散々怖い事を言われ、今まで当然のように出来ていた
事がこれからどうなってしまうんだろうと将来に不安を感じて落ち込んでいます。

このような状態から施術を始めても良い結果が得られないので当院では安心し
ていただく事から始めます。これからの施術は痛い事はしない、気持ちよい動きが
あったら体がよくなっている瞬間だという事をお伝えして今まで動けなかった
動作が動けるようになる、痛みを感じていた所が痛くなくなったら嬉しいですか?
お聞きして(嬉しいですと皆様仰ります)脊柱管狭窄症という診断名から意識を
外してもらいます。

鶴岡に来たばっかりの時に来院されたサッカーをされている方が印象的だった
のでその時の施術例をご紹介します。

その方も大好きなサッカーが出来なくなって落ち込まれておりましたので病名を
治す事は出来ないけど楽になったり動けるようになりますと納得してもらいました。
施術を始める前に重要な事があります。症状が重いお客様程言えるのですが
辛い中にも痛みが少なくより楽な姿勢から施術を始められるかが鍵になります。
ここで緊張があると経験上何をやってもうまくいかないです。

操体法の基本のつま先上げ操法と膝倒し操法を何時にも増して慎重に
「そぉ~っとゆっくり」行いました。数回するうちに触れられただけで激痛が
走って顔をしかめていた所が痛くなくなり最初よりは動けるようになってきました。お客様は「あれ?」とか「さっきよりいくな~」「不思議だな」とか呟いています。

だいぶ緩んで来たのを見計らって痛くないポーズを探りつつ無理のない範囲で
自由に動いてみてもらう事にしました。うつ伏せになってみたいとの事でしたので
寝返りが快適に出来るようお手伝いをします。その流れの中でなんとなく閃いた
操法がありましたのでうつ伏せの状態から痛くない方の脚を踵を意識して伸ばし
てもらいました。

その瞬間 「おお!!」「気持ちいいなこれ♡」「こんな体の使い方始めてです」と
歓喜の声をあげています。その後も「不思議だけど気持ちいい~」を連発するの
でこの後行う予定だった操法はやめて思う存分気持ち良さに浸ってもらいました。
確か腰痛で来たんだよな、こんなに動いて大丈夫なのかなと傍らで見ている私も
びっくりです。気持ち良さで体が楽になるという事が実際に体感出来て不安が
減ったのか笑顔がみられます。

この方はその後、自分で予防出来る整体法を覚えてもらいながら数回来院されて
施術を終えました。以前のようにサッカーを楽しまれているとの事でした。

 

腰痛、脊柱管狭窄症、手足のしびれ、操体法