操体法は楽な方に気持ちよく動くの繰り返しです。

無理に痛い方へ動かす事はありません。まず始めにどの動作が楽に動けて
痛いのか確認します。人の動きの核になるのは関節です。

関節の動きは、①前後に倒す、②左右に捻じる、③左右に倒す、④上下に伸びる、縮むの8通りあります。対になる2種類の動きの中で一方が痛くてもう一方が
痛くないという単純なものから、8種類の動きが複合的に絡まっている複雑なものも
あります。重度の人はどちらが楽か解らないという場合も多々あります。
この場合は痛みというのは解りやすいのでその反対側か、楽までじゃないけど
普通に動かせる方を選びます。

楽に動ける方向が解ったらゆっくりその動作を行います。さっきまで痛くて動けなかったのが楽な方に気持ちよく動いただけでどんどん出来るようになります。
当初楽だった動きが途中で痛くなったら即動きを止めます。楽から痛くなる直前
までの無理なく動ける範囲で操法を繰り返すか、痛くない動作をそこから模索して
ひたすら気持ち良い動作を追及します。

お客様もひとつの動作毎に体が変化して楽になっていきますので「えっこれだけで!」と不思議に思われるようです。
毎年同じ時期にギックリ腰で来院されるお客様がいらっしゃいます。操法を続けて
いくうちに決まって不思議だな~とかおかしいな~と言ってお顔がニマニマして
きます。全身緩んだのか呼吸が深くなり寝息が聞こえてきます。起き上がる時に
すっと立ててお体もだいぶ楽になったようでした。

操体法は無理な事はしませんので悪化するという事はまずありません。
長所を伸ばして(楽な快適な感覚で)整える操法とイメージしてください。
快適な動作=感覚が解ったらしめたものです。技術的な事は終わっています。
後は身を任せているだけで短所(痛くて動かせない動作)が自然に解消されて
動けるようになります。繰り返しますが気持ち良い事以外しないのが操体法です。

 

操体法、 ぎっくり腰、 快感覚、 無痛整体。