自分で書いた文面を読み返してあの頃の感動が蘇ってきました。
2007年の1月19日と20日にらっこラムに書いた記事をご紹介します。
温古堂で勉強を始めたのが2005年、月日が経つのは早いものです。
息食動想

 

 

2007年 1月19日 らっこラム より
・今に至る転機を与えてくれたのはこれかな
振り返ってみて、今の私にようやくたどり着くよう転機となったのは
操体法との出会いからだったように思います。人から聞いたり、書物では知っていたのですが耳学問の限界ともうしましょうか
今ひとつ「スッと」自分に入ってこないんですよね。
ネットで検索すると車で20分程のところに操体で治療している治療院を見つけまして
調子の悪い時に体を診てもらうようになったのです。
2回目の治療の時に自分は同業者で操体法を勉強したいとそこの先生にお願いしたのです。
先生は快く教えてくださったのですが、専門者向けの講習にあてる時間が無いので
本気で勉強したいのなら枝葉でなくて本流に行けと指導いただいたのでした。

それで2年前の夏から発祥の地の温古堂で一般向けの講習を繰り返し繰り返し
その哲学から実技まで勉強しています。

操体法の哲学の部分が素晴らしく、今に至る転機は何かと遡っていく時にこれが結構
大きいのではと思い当たったのです。

その哲学とは何かというのは また明日書きます。

2007年1月20日 らっこラムより
操体法は素晴らしい!

操体法のなんといっても好きなところはその哲学です。

人として最低限自分で責任とってやらないと生きていけない事として
息食動想(そくしょくどうそう)の4つが大事だと教えています。
さらにもう一つその人の環境次第で先の4つも変化してきますので
相互の関連性も大切です。

「息」 呼吸ですね 深くゆったりとした呼吸 意識的にコントロールする

「食」 食べる事  旬の食べ物 良く噛む事 歯の種類と数に合わせた食事

「動」 体を動かす 体の重心、無理の無い動きを意識する

「想」 想う事   精神活動 感謝の気持ち

(環境)自分の周りもそうですが、大きくは自然環境~地球~宇宙環境まで

元々人間の体って設計にミスが無くて、バランスが取れていて病気などせず
健康に一生送れるよう設計されているってのが大哲学なんですよ。

この4つのうちのどれか一つでも悪い方向へ向かってしまうと、
他の3つも段々に悪循環になっていくと教えています。

操体法の素敵なところは、逆にどれか一つでも良い方向へ向かえば、自然と他の3つも
良くなっていくという考え方です。
バランスが悪いなと気がつく時間が早ければ、元に戻るのも悪くなった逆ルートを辿って
早く戻ると教えています。

その人の健康度とか能力、環境によってバランスの水準が違ってきますよね。
例えば日常生活が送れるバランスとか、肩や腰が痛いけどなんとか生活出来るバランス。。
健康度が高まっていったらな~なんて「想」ってれば、意識的にせよ無意識的にせよ
バランスの水準も徐々にあがっていくんじゃないでしょうか。

さらに操体法のいいとこは100点満点を目指さないことです♪
満点に拘ってしまうと1点足りなくても不満になっちゃいますよね。
あまり小さい事に拘らず70点くらいでよしなんです。

操体法というとどうしても「動」の部分、自力や他力の操体のところに目がいきがちですけど
哲学っていうか考え方のところが体の動かし方のみならず、広く心のありようまで
教えてくださっていてとても自分の為になっているなと最近特に思うのです。